戦争と漫画文化

むかしむかし、戦前のある新聞で「フクチャン」といふ４コマ漫画が連載されておりました。
その漫画の主人公は「フクちゃん」という５歳の幼稚園児。ストーリーはいたって普通で、
フクちゃんの、ほのぼのとした日常生活を描いていくというものでした。

やがて支那事変（日中戦争）を経て、大東亜戦争が勃發するとハナシは段々、
軍國調になって行き、ただの日常生活を送っていたフクちゃんは

機関銃をぶっ放す様になり、更に潜水艦に乗って敵をやっつけて
大手柄をたてたり、戦闘機にのって大手柄をたてたりするまでになって行き…



しまいには、

フクちゃんは疎開してしまい、連載終了。


ちょうど日本のキャラクター文化が華開いた時代のことでした。
まあ、何処の國もどの時代も、戦時中だと漫画やアニメはプロパガンダに利用されて
しまうって事ですね。あのディズニーの某アヒルも日本軍と戦わされておりましたし。





という事で、もし戦時中当時によつばとが連載されていたらといふ設定でまた描いてみた。



特別企画！　
もしもよつばと！連載中に、対米英戦が勃發したら！


ビフォア

國家の一大事に、のん気にゲエトボオルしちょる場合ではない！
といふ感ぢで検閲に引っかかり…









アフター

お國の為ならばよつばも喜んで戦地へ行ってくれるだらう！
…みたいな感ぢになって、修正を余儀なくされるでせう。



まあ、冗談でこんなの描いてみたが、実際こうなるだろ。
よつばちゃんもフクちゃんと同じ5歳。しかもよつばちゃんの方はあの無邪気で
怖いもの知らずのキャラゆえ、色んな事がやらせ易い。

おまけに、よつばは、無敵だ。


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